ホイール クリアランスの測り方
計算ツールは幾何学的な位置関係しか分かりません。ホイールが実際に入るかどうかは、タイヤハウスに残っている「隙間」で決まります。このページでは、逆算フィットメント計算に使える実測値を取得するための、正しい測定位置を図解します。
測る前の準備
- 平らな場所に駐車し、タイヤの空気圧を標準にして、ハンドルを真っ直ぐにします。
- 物差し(金属製がベスト)があれば十分です。可能なら直定規もあると正確です。
- 左右両側を測り、狭い方の値を使います。個体差は実際に存在します。
- 必ず「現在装着しているホイール」の状態で測ります。計算には現状の隙間が必要です。
外側の隙間(フェンダーまで)の測り方
必要な値は、現在のホイール/タイヤの外側端から、フェンダー(タイヤハウスの内側の縁)の最も近い点までの水平距離です。
真上と横から見て、フェンダーの鉄板がタイヤに最も近づいている場所を探します。多くはアーチ上部付近です。
物差しを水平に保ち、ハブ中心の高さで、タイヤ側面(またはリム外縁。どちらで測ったかは統一してください)からその点までを測ります。±2mm程度の誤差は問題ありません。
タイヤがリムより大きく出ている場合はタイヤ側面まで測ってください。擦れるのはリムではなくタイヤです。
内側の隙間(サスペンションまで)の測り方
ホイールの内側にはスプリング、アーム、ブレーキホース、ABS ケーブルなどがあります。この中で最も内側に出ている部品が限界です。
リム内縁から、最も近いサスペンション部品までの水平距離を、ほぼハブ高さで測ります。
どの部品が最も近いかを記録してください。ストラットは車高の動きで位置が変わるため、余裕を持たせてください。
現在のリム幅とインセット(ET)の調べ方
- リムの内側やスポーク裏に「18×7.5J」「ET48」(+48、インセット48 などの表記も)が刻印・シールされていることがほとんどです。
- 刻印がない場合は実測します。リム外縁から内縁までの全幅と、リム外縁から取り付け面までの距離(バックスペース)を測れば、変換ツールで ET に換算できます。
- 純正ホイールのサイズは車検証や取扱説明書、ドア部のシール(主にタイヤサイズ)からも確認できます。
タイヤサイズの読み方
例:225/45R18 → 225 はタイヤ幅(mm)、45 は扁平率(タイヤ幅の45%がside wallの高さ)、R はラジアル、18 はリム径(インチ)です。
入るかどうかを決めるのはホイールだけでなくタイヤです。計算には両方入力してください。
前後は別々に測る
フェンダーの形状、トレッド、サスペンションは前後で異なります。前後でサイズの違う車はもちろん、同じサイズの車でも後輪の隙間が狭いことはよくあります。
計算ツールの「前後別設定」を使い、各軸の実測値を入力してください。
測定誤差について
- 測定誤差は ±2〜3mm 見てください。左右を測り、狭い方を採用します。
- ジャップアップ状態か接地状態かでストラットの位置は変わります。普段走行する状態で測るのが原則です。
- タイヤの潰れ、積載量、キャンバーによっても実効的な端の位置は数mm変わります。
- だからこそ、このサイトの計算結果はすべて「理論値」です。最終判断は実車での確認です。
なぜ計算だけで適合は保証できないのか
サスペンションのストローク、ブレーキキャリパーの位置、タイヤの膨らみ方、車高、フェンダーライナーの形状、個体差、アライメント——これらはすべて数mm単位で実際の適合をずらします。
計算にできるのは、実測した隙間を基準に「検討する価値のあるサイズ」と「物理的に厳しいサイズ」をふるい分けることです。
2つの隙間を実測したら、逆算フィットメントのページへ。リム幅ごとに、測った隙間に収まる ET の範囲を自動で算出します。 逆算フィットメント →
計算結果は理論値です。実際に装着できるかどうかは、必ず実車で確認してください。 · 作成日: 2026-09-13